新生活のスタートを切るのはいくつになってもドキドキするものですが、我が子を新しい環境に飛び込ませるのは親として最も心配するタイミングではないでしょうか。子供の年齢が小さければ小さいほど、その心配は大きくなりますよね。
そこで、今回は失敗しない保育園選びのコツや、おさえておくべきポイントをご紹介します。
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保育園と幼稚園の違い
そもそも、保育園と幼稚園の違いをご存じでしょうか。
保育園(保育所)とは、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設です。(児童福祉法第39条第1項)
親の事情(おもに就労など)により家庭で保育できない乳幼児の「保育」を目的としていますので、厚生労働省の管轄となります。
一方で幼稚園は、小・中学校などと同様に「学校」であり、全国どこでも共通の教育課程の基準(幼稚園教育要領)に基づく教育が受けられます。つまり「教育」を目的としていますので、文部科学省の管轄となります。
そのほかにもさまざまな違いがあります。
料金システムとしては、世帯収入に応じた料金を自治体に支払うのが保育園、一律料金を施設に直接支払うのが幼稚園です。つまり保育園では、同じ保育を受け、同じ給食を食べていても各家庭で支払う料金が違ってくるのです。
また、預かり時間も保育園が標準8時間なのに対し、幼稚園は標準4時間であるという違いもあります。
保育園と認定こども園の違い
それでは、最近よく耳にする「認定こども園」と認定こども園はどういう施設で、保育園とはどういう点が違うのでしょうか。
認定こども園とは、ひとことでいえば保育園と幼稚園を合体させた施設、といった位置づけになります。保育園が担ってきた「保育」と、幼稚園が担ってきた「教育」を一体的に担う施設であり、内閣府の管轄となります。
認定こども園には4種類あります。
- 幼稚園機能と保育園機能を両方あわせ持つ「幼保連携型」
- 認可幼稚園が保育園機能を備える「幼稚園型」
- 認可保育園が幼稚園機能を備える「保育所型」
- 認可外施設が必要な機能を果たす「地方裁量型」
保育園との違いとしては、幼児教育の要素がプラスされたことや、施設のタイプによっては世帯収入に応じた料金を自治体に支払うのではなく、一律料金を施設に直接支払うことなどがあげられます。
保育園を選ぶときのポイント
いざ、我が子を通わせる保育園を選ぼうと考えたときに、どんな保育園がいいのか悩んでしまいますよね。
そもそも待機児童が多すぎて選べない!入れるところに入れるしかない!という声も聞こえてきそうですが、いざ入園させてみて「こんなはずじゃなかった・・・」「もっとちゃんと調べてから入れればよかった・・・」と後悔しないためのポイントをいくつかご紹介します。
十分な広さの園庭があるか?
長い時間をそこで過ごす子どもたちが、楽しくのびのび走り回れる広さの園庭があるかどうかは重要なポイントです。もし園庭が狭くても、近隣に広くて安全な公園があるかどうかもチェックしておきたいポイントです。
先生たちの年齢層は幅広いか?
あまりに若すぎる先生たちしかいない園は、先生たちの経験不足が懸念されるためあまりおすすめできません。では年配のベテラン保育士しかいない園なら安心かと言うと、そういうわけでもありません。年配保育士しかいない=若手が次々に辞めていく環境である可能性があるためです。若手から年配まで、ほど良いバランスで配置されている園が理想的です。
オムツは持ち帰り?園で廃棄?
園推奨が布オムツか紙オムツかは、まず真っ先にチェックするポイントとして頭に浮かぶと思います。ですが、本当に大事なのはここからです。
紙オムツ使用の園でも、子どもが使用したオムツをすべて保護者が持ち帰るところと、園で廃棄してくれるところがあります。
我が子の排せつ物を毎日きちんとチェックしたい!…という親御さんでない限りは、園で廃棄してくれる方がずっと助かりますよね。登園・降園に公共交通機関を利用するなんていう方はなおさらです。紙オムツ推奨の園でも、廃棄方法までがきちんと確認しておきたいポイントになります。
お弁当の頻度は?
園によっては、行事の時のみ(年に数回程度)のところもあれば、毎月お弁当の日が設定されているところもあります。多忙を極める日々の中で、できることならお弁当作りはなるべく勘弁してほしい・・・という親御さんはぜひチェックしておきたいポイントです。
行事・保護者会関係の頻度は?
ここ数年はコロナ禍で、さまざまな行事自体が中止・縮小されています。この先のことは誰にもわかりませんが、コロナ禍以前に戻ったとしての話となります。
園行事がわりとマメにあり、親の参加を積極的に促す園と、そうでもない園があります。ほかの園児たちや保護者の方との交流にはとてもいい場ではありますが、仕事の都合がつきにくい方には厳しい面もあります。また、園行事が平日に多いか土曜開催が多いかもチェックしておきたいポイントです。親(自分)は土日休みだけれど園行事は平日、となれば、頻繁に休みを申請しなければならなくなるからです。
仕事外で預けられるか?
我が家では2つの保育園にお世話になりましたが、いずれの園も「保護者の方がお休みの時は自宅で保育してください」というスタンスでした。ですが、友人に「ママがリフレッシュするのも大事だから、仕事が休みでも預かりますよ」という園もあると聞き、驚いた経験があります。そもそも「保育に欠ける乳幼児を預かる施設」なので、親が休みの時は原則預からないところが多いとは思いますが、上の子の学校行事ならどうか?どうしても外せない用事の時はどうか?など念のため確認しておくのも手だと思います。また、リモートワークや副業のため、家で仕事をする機会も増えているコロナ禍においては、在宅ワーク時に預かってもらえるかどうかも、しっかりとチェックしておきたいところです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
保育園ってどんなところ?や、保育園を選ぶときのポイントなどをご紹介しました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!