在宅ワークは自宅との付き合い

皆さんは在宅と聞くとどういった事を思い浮かべますか？在宅は文字通り家に居るということですが、この言葉を聞くとまっさきに思い浮かべるのは在宅ワークだと思います。筆者もここ数年在宅ワークを行っていますが、今回は在宅ワークを行ってきた筆者が感じたメリットデメリットを徒然と綴っていこうと思います。またこれから在宅ワークを始める人にも、在宅ワークを行ってる人にもなにかの一助となれば幸いです。

最近はコロナ禍で在宅ワーク、言い方としてはテレワークと呼ばれる働き方が注目されるようになりました。外出を行わないで自宅で働く、これができればうれしいですができない仕事ももちろんあります。接客業や運送業等は在宅ワークにすることは難しいです。一般的にはデスクワークの作業は在宅ワークになると言われてますが、実は簡単に在宅ワークを行うことはできないのです。

筆者がIT企業で働いていたとき、もう何年も前になりますが、在宅ワークを行う事がありました。ですが社内のファイルが必要になってもセキュリティの問題で中々アクセスできない、持ち出しができないという問題が発生しました。細かくは記載しませんが、社内インフラに外部からアクセスするための手段を用意しなければならないのです。それはセキュリティの脆弱性にも繋がるので、社内のセキュリティ事情がとても閉鎖的だと外部からアクセスするための手段が用意できなかったのは記憶に新しいです。必要な書類が用意できない時に私は頭の中にパーツとして用意した仕事の内容を次の日に社内に持っていって作業をしていました。

現在の環境はどのようになっているかはわかりませんが、私の働いてた１つの企業は２４時間３６５日稼働しなければいけない仕事でした。しかし、インフラが予期せぬ災害によって停止してしまう時もあるので一つの事業所で活動することは困難でした。そこでオフィスを複数に分けて作業を行うといった方法が取られておりました。これならば在宅は可能ですね。現在の技術の進歩はめざましく、サーバーもクラウドが主流になっているので会社に出社しなくてもクラウドへのアクセスさえわかればどこからでも仕事を行うことができるようになります。もちろんセキュリティ事情は個人管理になるわけですから、それなりのセキュリティソフトの導入などは必須になります。

私が思う在宅ワークのメリット

現在筆者は自宅を使って在宅ワークで生計を建てております。そこで得たメリットをここに記載していこうと思います。同じように在宅を行って働いている先輩や、これから在宅ワークを始めようとしている後輩たちの手助けになれば幸いです。

通勤の手間が省ける

通勤が億劫になるときはよくありませんか？これをする必要がないのが在宅ワークのメリットだと考えてます。会社に通う日々だった私は、出張にもよく行っていました。中にはマンスリーの部屋を借りて頂いて違う地域に住んで仕事を行うということもありました。そのたびに通勤の時間が住む所によっては通勤時間が2時間に伸びた時もあります。これはとてもつらい日々でした。車を買っても新しい地域では駐車場がないので意味がない時もあり、電車通勤やバス通勤をしなければいけないことがありました。朝の電車やバスは学生や同じように働いていた会社員と共に移動する事がほとんどです。通勤は筆者にとってストレスのひとつでした。在宅ワークは家からパソコンを立ち上げてそのまま仕事することができます。通勤時間0分はとても魅力的でした。

 

家庭の環境で作業ができる

よく仕事場が汚い事や、何をするにも人とのコミュニケーションだったりがある職場ですので気を使ったり張ってしまうことという事があるのではないでしょうか。在宅ワークは家庭がある場合は家族との連携は必要ですが、そこまで人間関係にストレスを抱えることはありません。もちろんコミュニケーションがゼロになるわけではないですが、会議などはZOOMやSkypeでオンラインミーティングを行う為、企業によってはカメラで自分を映さなくてはならないという企業もあるでしょうね。Face To Faceの新しい在り方だと思います。ですが全てを監視されるわけではないのでちょっとした息抜きは断然家庭のほうが楽に行なえます。集中力を高める音楽を聴きながら作業に没頭して、自分の家にある好きな飲物を飲んで、トイレに行き、時には散歩をする等、人の仕事の仕方は様々ですがより生産性のある仕事の仕方を模索できるので、筆者は楽しみが増えました。

好きな道具で仕事ができる

これは企業によって様々ですが、私はPCには気を使っているので、自宅では比較的高スペックなPCを使うことが多いです。ですが企業によってはリースのPCが割り当てられたり型落ちのスペックがあまり良くないPCに割りあたってしまうという経験はないでしょうか。もちろん会社によってはすぐにスペックアップしてもらえるところもありますが、自分の思い通りのPCがやはり仕事がしやすいです。また付属のキーボードやマウスも自分にあったものを使いたいという人もいるのではないでしょうか。筆者もその一人ですが、これも会社によっては持ち込めない場合もあり、辛い思いをしている人もいると思います。IT系はPCやパーツも商売道具の一つだと考えています。商売道具にはそれなりの自分好みのカスタマイズを組み込みたいものです。もちろん在宅ワークの全てがそうなわけではありません。会社から支給されたPCしか使ってはいけないという企業もあると思いますが、私は在宅ワークを始めてから自分のPCをメンテナンスして愛用しています。

時間は自由に

私が行っている在宅ワークでは比較的時間は自由に使うことができます。もちろんクリティカルな作業が発生する場合もあるので、その場合はその時間と決まってはいます。ですが、例えば夜遅い時間に起きてしまった！とか生活のリズムが安定しない等の場合は、その都度生活リズムを臨機応変に変化させて仕事を行うこともできるのが魅力です。纏まった時間を取ることができれば、夜遅くから朝方に作業をして昼はランチと運動を行って早めの就寝なんていう事も稀に行いますが、筆者の場合は時差の有る別の国にいるという心がけで時間の変化を楽しんで仕事をしています。成果物があれば作業の方法は問わない仕事ではこの働き方がマッチします。もちろん会社の出社時間が決められている場合はこの働き方はできませんが、そういった仕事も割りと探せば見つかるかもしれませんよ。

私が遭遇した在宅ワークのデメリット

前述で在宅ワークのメリットを記載しましたが、もちろん人にもよりますが良いことばかりではありません。特に在宅ワークはデスクワークが多いのでそれに伴いデメリットも存在します。

慢性的な運動不足

在宅ワークは通勤の必要がないのでメリットと書きましたが、外に出る機会が減ってしまうので運動不足に陥ることが多いです。筆者も会社に通勤しているときに比べて確実に太ってしまいました。また、行く先も決まってしまうことが多いです。買い物は近くのスーパーやコンビニエンスストアで済ませることができ、車で外食することが多いので歩く事が劇的に減ります。意識的に運動を心がけないと生活習慣病や肥満に気をつけねばなりません。

人とのコミュニケーションが減る

会社の人と会わない、また外に出ることが減ってしまうことで人とのコミュニケーションが減ります。家庭内のコミュニケーションがあるかたはまだいいですが、友達との飲み二ケーションや休日の遊ぶ予定がないときなどは一人で過ごす方法を模索しなければいけません。一人で遊ぶ趣味があればいいですが見つからない人には苦痛かもしれません。

わからないことが聞きづらい

会社では先輩社員に聞きに行ったりできますが、これが少し難しくなります。例えばSlackやChatwork等のコミュニケーションツールが運用されていても相手が今席にいるのかどうかがわかりません。もし緊急の調査などが発生した場合は、すぐに報告しなければいけないですが、一緒の空間にいるわけではないのでそれを知る術はカメラ越しにしかありません。常に緊急の仕事が発生した時の報告連絡相談先とのコミュニケーションを取れるようにすることが大事かもしれませんね。

まとめ

筆者は在宅ワークによってメリットが多めに感じてます。仕事の生産性も上がり、成果物もしっかりと出すために連絡手段や日頃のリフレッシュ方法を模索しているのが楽しい日々です。新しい趣味を見つけてはそれを生活のリズムに組み込んでみて在宅ワークをより良いものにしていこうと努力しています。もちろんデメリットはまだまだあるかもしれませんが、デメリットは工夫次第でメリットに変わると思います。コロナ禍で在宅ワークが主流になりつつあるIT業界で新しい働き方を模索して自分にあった働き方を行ってみるのもいいかもしれませんね。但し、オンとオフの切替をしっかりすることが大事ですので、前述した通りいろいろな工夫を行ってより良い在宅ワークを見つけてみてはいかがでしょうか。